経緯
6月19日に投開票が行われる立川市議会議員選挙の選挙公報が、市民からの問い合わせにより、18日現在で市内の一部地域に届いていないことが発覚。
委託事業者が16日までに約94,500部を配布する予定とし、17日の段階で委託事業者から配布終了の報告を受けましたが、その後も市民からの「選挙公報が届いていない」旨の問い合わせが続いていたことから、委託事業者に確認したところ、18日の段階で未配布があることが判明。
市議選日程
選挙公報配布 6月14日- 15日(2日間)
配布予備日 6月16日
投票日 6月19日
委託費の比較
2020年春の布製マスクの全戸配布を比較対象としました。
立川市議選公報の全戸配布 | 布製マスクの全戸配布 | |
配布世帯数 | 94,500世帯 | 6,500万世帯 |
配布物 | タブロイド判8ページ | 布製マスク2枚 |
契約金額 | 105万円 | 26億4600万円 |
配布単価 | @11.2円 | @40.7円 |
契約先 | ㈱CROSSROAD | 日本郵便㈱ |
立川市役所は入札結果をホームページで公開しているため、今回の入札結果も添付します。
委託事業者の㈱CROSSROADは人材のアウトソーシング事業を行っている都内の企業のようです。多摩地域のポスティング会社が180万円近辺で入札しているのに対し、105万円で入札し落札しました。
配布単価については、布製マスク@40.7円に対し、選挙公報@11.2円。写真を掲載しましたが、配布物の大きさ・重量はタブロイド判(新聞紙)8ページが圧倒しており、配布員が手持ち出来る部数、ポストへの投函のし難さも加味すると、配布単価が布製マスクの4分の1というのは安価過ぎると感じませんか。
(入札者がこの単価なら3日間で配布可能と判断し参加しているので、すべては入札者の責任なのですが・・・)
㈱CROSSROADのホームページを見る限り、ポスティング専門の配布員や原付バイクを多数所有しているようには見えません。立川市周辺に事務所や倉庫もありません。人材のアウトソーシング会社であることから、日雇いの配布員を募集して、ポスティング初心者に選挙公報の配布を手配した可能性もあります。初心者が住宅地図を見ながら、〇〇町〇丁目の全世帯に選挙公報を100%配布するのは至難の業だと思うのです。
㈱CROSSROADが他に考えるとすれば、立川市周辺のポスティング会社にすべて再委託する方法です。ただ、配布単価が元々安価なため引受先が簡単に見つかるとは思えません。もし弊社に相談があったら、直ちに断ります。
立川市選挙管理委員会の要件
立川市全域にA4サイズのチラシを配布する場合、弊社は通常1ヶ月間程度の配布期間を要します。選挙公報を3日間で配布するという要件を、根本的に見直す機会になることを望みます。
立川市選挙管理委員会は過去の選挙公報配布の成功実績(衆院選、参院選含む)があるから、今回も普通に出来ると考えていたと思います。梅雨明け前の時期であること、1日でも雨が降れば計画通りに進むことはありません。選挙公報50部を左手に抱えて、選挙公報が濡れないように右手で傘をさしながら歩き、ポスト投函するなど不可能です。手が3本必要です。
梅雨明けした月-火曜の最高気温は35℃、20年前2002年6月下旬の最高気温は25℃(気象庁HP調べ)。20年前と比較して温暖化が進む中、涼しかった何十年前に決めた古い仕来たりを今後も継続するのか、全体を見直して改善するのか、選挙管理委員会には考慮頂きたいと思います。入札参加資格の見直し、入札後の面談で相応しくないと思えば入札2位の企業へ発注を可能とするなど、柔軟な対応が求められます。
立川市選挙管理委員会が事前に考えていた入札予定価格は212万円(@22.5円)でした(入札結果の添付ファイルに記載あり)。布製マスク@40.7円と比較して入札予定単価@22.5円が適正な価格なのか、郵便局員とポスティング配布員に2倍の格差があるのはなぜでしょうか。布製マスクの全戸配布は故安倍晋三元首相による郵政票への忖度と思ってしまうのです。
東京都下・多摩地域のポスティングはTAKKにお任せください
弊社は立川市・昭島市・国立市・国分寺市・福生市・羽村市・青梅市・あきる野市・西多摩郡瑞穂町・日の出町を中心に、ポスティングスタッフを積極的に採用しています。
ポスティングスタッフは、主婦・シニア・個人事業主の方が多く、地元地域に詳しいスタッフが高品質のポスティングを提供いたします。
配布は基本徒歩で行い、細い路地も1軒1軒ポスティングしております。